山口県のかぼちゃ「くりまさる」は料理にもお菓子にも使える!
かぼちゃはどこにである食材の1つですが、その中でも山口県独自の品種、かぼちゃ「くりまさる」があります。山口県の阿知須町がその生産の中心となっています。
なぜ「くり」とついているのかというと、栗のようにほくほくとした食感があるからです。かぼちゃには、ほくほくとした食感、そして水を含んだ時にベタッとした食感の二通りがあるのですが、ほくほくした食感が好きという人にはうってつけの食材です。
デンプン質や糖度もほかのかぼちゃに比べて高いですし、何より見た目から美しい!食べたいと思わせてくれるかぼちゃなのですね。その糖度は栗よりも甘いと感じる人も少なくありません。
そんなくりまさるは、料理にもお菓子にも利用できる優れものです。料理は煮物を中心に、焼き物、蒸し物、サラダと何でも合わせることが出来ます。またお菓子に利用するときには、ペースト状にして使用すると自然の甘味とそのかぼちゃの色の鮮やかさから、とてもきれいなスィーツに早変わり!
かぼちゃは野菜の1つですが、甘味がありますし、その食感から小さな子供から幅広い年齢で好まれる抵抗感のない野菜の1つなのです。またペースト状にすれば離乳食から利用できる便利野菜なのですね。
旬は夏です。特に美味しい物を選ぶときには、皮が硬くて張りがあるもの、また形は左右均等で丸みがあるものを選びましょう。中身が詰まっているものは、持った時にずっしり感を感じることが出来るので、それも一つの目安になりますよ。
山口県内であれば、青果市場やスーパーなどで購入することが出来ますが、くりまさるが出始めるのは7月ごろ。生産農家はまだそれほど多くはないので、8月ごろにはもう売り切れと言うことも少なくありません。
県外を出ると今度はインターネットを通じて購入するのが一般的です。その価格は、その年の生産量などによって変化がありますが、1キロの出荷が3000円から5000円で取引をされています。もしも購入を希望するときには、売り切れになることもあるので、早めの購入がおすすめです。
やみつきになりそう鯖そうめん!
滋賀県の長浜を中心とした湖北地方で昔ながらに食べられている「鯖そうめん」があります。
福井県の若狭湾から京都にかけて鯖街道という街道がありました。昔は海のなかった京都へと魚を運んだ街道だったのです。
福井では脂ののった鯖がよく採れるために周辺では焼き鯖としてもとてもよく食べられます。丸々の大きな鯖に頭から竹串をさしてそのまま炭で焼くこの焼き鯖は、福井に近い長浜も食べる機会がとても多くあります。
鯖を使った料理もいくつもありますが、その中で鯖そうめんは4月のお祭りの時や田植えの時期に昔から労をねぎらって作られることが多かったのです。
鯖とそうめんは一見生臭く合わないような感じもします。しかし鯖のダシをしっかりと吸ったそうめんはとても美味しくおじいちゃんから小さな子供まで家族みんなが大好きな料理でもあります。
鯖そうめんは料理屋さんで頂くというよりは家庭で作る料理です。最近ではスーパーなどでも年中見かけることができます。焼き鯖ののっていない鯖のダシだけを吸ったそうめんだけも売られていることもあるくらいにとても人気です。
竹串に刺さった丸々の焼き鯖を800円ほどで購入して作ります。鯖は2.3つに適当な大きさに切ったら鍋でしょう油と酒と砂糖で甘辛く煮つけておきます。鯖はいったん取り出しておきます。
残ったダシに水を足して味を調えます。あとは先に茹でておいたそうめんをこのダシの中に入れて十分に味を吸わせたら皿に盛ってその上に鯖をのせれば出来上がりです。
不思議なのですが生鯖を買ってきて同じように焼いてに付けても美味しい鯖そうめんは出来ないのです。炭焼きした焼き鯖でないと本当の美味しい鯖そうめんは作れないかもしれません。
「翼果楼」では鯖そうめんを頂く事が出来ます。
一度食べたらやみつきになる「鯖そうめん」は是非とも食べてみていただきたいです。今までの鯖の概念が覆されてしまうかもしれません。
貴重な下仁田ネギの特徴とおいしさ
群馬県の下仁田ネギは地元では人気の食材です。9月に種をまき、おおよそ一年と三カ月ほどかけて栽培し収穫されます。下仁田町馬山地区と山間部で栽培されています。
昭和になって栽培がはじまった馬山地区のネギは生産量も多く、山間部のものよりも太く短く育ちます。山間部のものはやや細いです。
それぞれに味と食感の違いがあり、食べ比べてみるのも良いかもしれません。品種改良の末にできたものか、突然変異でできたものなのかはわかっていません。
この食材の一番の特徴は、一般的なネギよりかなり大きい、霜にさらされ甘みのました肉厚なネギだということです。普通のネギは生で食べることもありますが、下仁田ネギは生食では辛みが強く食べられません、また青い部分も食べません。
大きく太い白い部分を煮込んだり焼いたりすると、とろっとした舌触りと甘さを楽しむことができます。
人気の理由は、そのおいしさから皇室に献上されたり殿様に送られたりといった歴史があるということと、下仁田でしか栽培できないという希少性です。
以前は前橋や長野県での栽培を試みましたが育ちすぎたり小さすぎたりして、結局下仁田地域でのみちょうどよい大きさや味に育つことが分かっています。
またちょうど収穫時期がお歳暮シーズンという期間限定品なので、贈答用としても人気です。
ネギは薬味や添えものとして料理に利用されることが多いですが、下仁田のものは主張が大きいので料理の主役として使うことができます。
すき焼きなどに入れてももちろんおいしくいただけます。また、シンプルにそのまま焼いて甘いみそをつけて食べるとネギ本来の味をダイレクトに楽しむことができます。
値段は大きさによりますが普通のネギより少し値段の高い一本百円~二百円ほどで手に入れられます。
収穫時期の11月末から12月末に下仁田町に直接行って道の駅や直売所で買うか、通販サイトで購入します。なるべく土がついたままのものを選び、風通しの良い日陰に立てかけて保存します。
簡単で豪華に磯の香りを楽しむ「いちご煮」
「いちご煮」をご存知ですか?
「いちご煮」は、青森県八戸市をはじめ、三陸沿岸地域で古くから愛されている代表的な郷土料理です。料亭や和食をメインとした料理屋さんなどでも提供されています。オレンジ色のウニを野イチゴに見立て、「いちご煮」と呼ばれています。
材料は、ウニとアワビの2品のみというシンプルさですが、食材自体が豪華であることから、テーブルを華やかに盛り立ててくれます。
つくりかたも簡単なため、地元では冠婚葬祭などの席でも提供されます。あっさりとしていますが、ふわりと磯の香りが漂う優しい味で、地元では、とても愛されている料理となっています。
レシピも、食材同様、非常にシンプルなものです。地域や家庭によって様々なバリエーションがありますが、基本的な材料は同じです。
用意するのは、
・出汁
・ウニ(適量)
・アワビ(スライスする。一人あたり数切れ程度)
・青紫蘇
のみです。
鍋に出汁を沸かし、そこにウニとアワビを入れて軽く煮ます。味付けは塩のみですが、隠し味に醤油を少したらすと、さらに美味しくなります。味が整ったら、お椀に盛りつけます。千切りにした青紫蘇を散らしたら完成です。
青紫蘇は、「いちご煮」になくてはならない材料となっていますので、お忘れなく。
この「いちご煮」ですが、ウニとアワビを煮る加減によって、味がかなり異なります。
あっさりとした味を楽しみたいなら、生のウニとアワビに、熱して味を整えた出汁を注ぐだけでもOKです。
濃い味を楽しみたいならば、ウニとアワビを出汁でしっかり煮ると、濃厚な味わいにもなります。煮る時間がながくなると、出汁が青白い色になります。
高級食材と呼ばれる2品ではありますし、値段も時期によって多少異なります。それでも、比較的大きなスーパーやデパートなら簡単に手に入れられる食材ですので、手間をかけずにちょっと華やかな食卓にしたいときには、ぴったりのメニューとなっています。試してみてはいかがですか?
藤川優里さんプロデュースのお弁当ってのもあります。
とても珍しい秋の味覚「チャーテ」って何?
地方の独特なおいしいお勧め野菜、それはずばり「チャーテ」です。聞きなれない人も多いと思いますが、これは西日本の鹿児島県と四国で食べられている野菜です。その中でも特に高知県で愛されているもので県民の秋の味覚の一つとなっています。
見た目はまさしく瓜そのもので別名「はやとうり」とも呼ばれていますが、高知では英語名のChayoteから来ているチャーテと言われることのほうが多いです。
この食材は見た目とは裏腹に栄養豊富で食物繊維とか鉄分、葉酸、パントテン酸などのほか以外にもカルシウムまで含まれています。
チャーテは高知県では一般的に酢味噌とあえて食べられることも多く、そのシャキッとしている歯ごたえと酢味噌の味がマッチしておいしいので酒のさかなにもピッタリで人気がある料理です。
他にもチャーテの食べ方はいろいろあります。この野菜は油ものとも相性がいいので、豚肉と一緒に炒めて食べるととてもおいしくごはんが進みます。
この「チャーテと豚肉の炒め物」の作り方ですが、材料はチャーテ一個、豚バラ肉5枚ぐらい、塩小さじ二分の一、醤油小さじ1、砂糖小さじ1、みりん小さじ二分の一、サラダ油です。まずチャーテを半分にして真ん中の種を取ります。好みの厚さに切るのですが、だいたい5~6ミリぐらいが一番チャーテの食感が楽しめるのでベストです。それからフライパンにサラダ油をひいてチャーテを炒めていきます。
チャーテに少し透明感が出てきたら豚バラ肉を入れてさらに炒め、豚肉の色が変わって来たら砂糖、しょうゆ、みりん、塩をいれて炒めます。全体に調味料をなじませて味見をしてよかったら出来上がりです。すごくおいしいですよ。
購入方法なのですが、この野菜は自生していることが多いものなので、スーパーで買うというよりも農家の方が直接販売している日曜市や最近人気のある産直市などで売っていることが大多数です。値段はだいたい100円前後で売られています。
鮮度が命 熊本の馬刺
熊本県の特産品の馬刺は貴重な馬肉を新鮮なうちに刺身として食べる高級食材です。
豊かな自然と広い敷地の中でのびのびと育てられた新鮮な馬肉はクセや臭みがなく刺身にして食べるのが一番美味しい食べ方です。
部位によって それぞれの美味しさがあり、もも肉は赤身で歯ごたえと肉の旨味を味わえます。
ヒレ肉はあっさりした優しい味わいでいくらでも食べられてしまう後をひく味です。ロースなどの霜降りは甘くて口のなかでとろけてしまいます。変わったところでは、たてがみの部分があり これはコラーゲンがタップリのゼラチン質でプリプリした食感です。
それぞれの部位を一皿に盛り合わせ 色々な食感や味を食べ比べるのも楽しいです。食べ方としては 醤油にしょうがやにんにく、万能葱の小口切りを添えて頂きます。そのままはもちろんですが熱々ご飯に乗せて馬刺丼にする食べ方も人気です。
他に軽く叩いて ごま油やタレと玉子の黄身を乗せてユッケにしたり、表面を軽く炙ってたたきにしたり酢飯に乗せて握り寿司にしても美味しく頂けます。
熊本県内には至るところに馬刺を出すお飲食店があり、どのお店でも馬刺は人気メニューです。また馬刺専門の小売店があったり、どこのスーパーでも売られていて熊本の人にとってはとても馴染み深いポピュラーな食べ物です。お祝い事やおもてなしは.勿論のこと、お正月料理でも欠かせない一皿です。
栄養面でもコラーゲンや良質なタンパク質が豊富でカロリーは牛肉や豚肉と比べると3分の1と低く鉄分が豊富な事から美容食としても 女性に人気です。又、豚肉や牛肉や鶏などより、コレステロールや不飽和脂肪酸が少なくミネラルが豊富で健康に良い食品でもあります。
価格は 100g当たり800円~3000円位の価格で購入出来ます。県外から熊本に来て馬刺を食べた人たちは、冷凍された馬刺を買って帰る人がとても多く1度食べたら皆やみつきになるようです。又、県外の馬刺ファンは 通販で取り寄せる人も多くいます。
山口県産のはなっこりーは何の料理にもあうのでお勧め
山口県を代表する野菜の1つに「はなっこリー」があります。このはなっこりーは山口以外の人はあまりなじみがないのではないかと思うのですが、県内ではどこのスーパーでも見かけることが出来るほどポピュラーな野菜の1つです。
はなっこりーはもともとはサイシンという野菜とブロッコリーを掛け合わせて平成2年ごろ栽培成功された新しい野菜です。ブロッコリー?と聞くと茎が太いイメージがありますが、その部分はサイシンの特徴をもらっているので、茎は細く柔らかく、そして花の部分はブロッコリーの特徴を生かしているのですね。そのためにはなっこりー全体を調理することが出来ます。
ブロッコリーだって、茎の部分も細切りにして食べることは出来るのですが、意外にもそれを知らずに捨ててしまう人も多いので、それを改良したはなっこりーは捨てる部分がな食ていいのですね。
その調理方法もいたって簡単。
下ゆでは不要で炒め物などにも利用できます。またさっとゆでて、しょうゆをかけて食べるだけでもおかずの一品になるので、献立に困った時、酒のつまみが急に必要になった時にも便利なのですね。お母さん大助かりの食材なのです。まさに和洋両方に使える食材なのです。
栄養価としてはビタミンが豊富であること、また食物繊維が豊富であることが特徴です。味に癖がないので、子供でも食べやすいので、成長期にあるお子様を持つ家庭におすすめの食材。また学校の給食などにも取り入れられています。
はなっこりーは山口県で生まれた野菜ですが、それを全国区に広げようと、はなっこりーのテーマソングを作ったり、はなっこりんというイメージキャラクターを作ってその野菜をアピールしています。いずれは全国の人が知る野菜になる可能性は大きいですね。
価格もまたお手頃なのが嬉しい。1袋が150~250円程度で購入することが出来ます。秋から春にかけてが旬であり、市場に多く出回る時期なので、安く購入することも可能な野菜です。