やみつきになりそう鯖そうめん!
滋賀県の長浜を中心とした湖北地方で昔ながらに食べられている「鯖そうめん」があります。
福井県の若狭湾から京都にかけて鯖街道という街道がありました。昔は海のなかった京都へと魚を運んだ街道だったのです。
福井では脂ののった鯖がよく採れるために周辺では焼き鯖としてもとてもよく食べられます。丸々の大きな鯖に頭から竹串をさしてそのまま炭で焼くこの焼き鯖は、福井に近い長浜も食べる機会がとても多くあります。
鯖を使った料理もいくつもありますが、その中で鯖そうめんは4月のお祭りの時や田植えの時期に昔から労をねぎらって作られることが多かったのです。
鯖とそうめんは一見生臭く合わないような感じもします。しかし鯖のダシをしっかりと吸ったそうめんはとても美味しくおじいちゃんから小さな子供まで家族みんなが大好きな料理でもあります。
鯖そうめんは料理屋さんで頂くというよりは家庭で作る料理です。最近ではスーパーなどでも年中見かけることができます。焼き鯖ののっていない鯖のダシだけを吸ったそうめんだけも売られていることもあるくらいにとても人気です。
竹串に刺さった丸々の焼き鯖を800円ほどで購入して作ります。鯖は2.3つに適当な大きさに切ったら鍋でしょう油と酒と砂糖で甘辛く煮つけておきます。鯖はいったん取り出しておきます。
残ったダシに水を足して味を調えます。あとは先に茹でておいたそうめんをこのダシの中に入れて十分に味を吸わせたら皿に盛ってその上に鯖をのせれば出来上がりです。
不思議なのですが生鯖を買ってきて同じように焼いてに付けても美味しい鯖そうめんは出来ないのです。炭焼きした焼き鯖でないと本当の美味しい鯖そうめんは作れないかもしれません。
「翼果楼」では鯖そうめんを頂く事が出来ます。
一度食べたらやみつきになる「鯖そうめん」は是非とも食べてみていただきたいです。今までの鯖の概念が覆されてしまうかもしれません。