貴重な下仁田ネギの特徴とおいしさ
群馬県の下仁田ネギは地元では人気の食材です。9月に種をまき、おおよそ一年と三カ月ほどかけて栽培し収穫されます。下仁田町馬山地区と山間部で栽培されています。
昭和になって栽培がはじまった馬山地区のネギは生産量も多く、山間部のものよりも太く短く育ちます。山間部のものはやや細いです。
それぞれに味と食感の違いがあり、食べ比べてみるのも良いかもしれません。品種改良の末にできたものか、突然変異でできたものなのかはわかっていません。
この食材の一番の特徴は、一般的なネギよりかなり大きい、霜にさらされ甘みのました肉厚なネギだということです。普通のネギは生で食べることもありますが、下仁田ネギは生食では辛みが強く食べられません、また青い部分も食べません。
大きく太い白い部分を煮込んだり焼いたりすると、とろっとした舌触りと甘さを楽しむことができます。
人気の理由は、そのおいしさから皇室に献上されたり殿様に送られたりといった歴史があるということと、下仁田でしか栽培できないという希少性です。
以前は前橋や長野県での栽培を試みましたが育ちすぎたり小さすぎたりして、結局下仁田地域でのみちょうどよい大きさや味に育つことが分かっています。
またちょうど収穫時期がお歳暮シーズンという期間限定品なので、贈答用としても人気です。
ネギは薬味や添えものとして料理に利用されることが多いですが、下仁田のものは主張が大きいので料理の主役として使うことができます。
すき焼きなどに入れてももちろんおいしくいただけます。また、シンプルにそのまま焼いて甘いみそをつけて食べるとネギ本来の味をダイレクトに楽しむことができます。
値段は大きさによりますが普通のネギより少し値段の高い一本百円~二百円ほどで手に入れられます。
収穫時期の11月末から12月末に下仁田町に直接行って道の駅や直売所で買うか、通販サイトで購入します。なるべく土がついたままのものを選び、風通しの良い日陰に立てかけて保存します。