和歌山県・太地町の名産、クジラのコロ
マッコウクジラの皮を油で揚げて長時間じっくり温度調整しながら油を抜いてカラッと仕上げたものを「コロ」といって、主に関西地方で好んで食べられていて和歌山県にある太地町の名産物として有名です。
今より鯨がたくさん捕れていた昭和時代などは関西では安く手に入る貴重なタンパク源とのことで毎日の家庭の食卓に欠かせないものでもありましたが、鯨が捕れにくくなった今では高級品として知られています。
もっちり、プルプルとした食感で脂がたっぷりのっているのが特徴です。なんだかお肌にも良さそうですね。油成分が多いためお料理にコクが出て味にもグッと深みが増します。
前述したように、クジラの皮を絞ったあとの残りかすであることから産地では「いりかす」とも呼ばれています。保存しやすいように乾燥した状態で売られていることが多いので一ヶ月ほどの保存が可能です。
>>おでんも美味しい。ダシがよくでます
食べ方は色々ありますが、水で1~2日かけてじっくり戻すか沸騰したお湯でさっと戻してから使う場合が多く、お湯で戻した場合は油抜きも兼ねてくれるのでこちらの方がおすすめです。
沸騰したお湯にヌカを一握り入れてからコロを戻すとより美味しく食べることも出来ると言われています。ここで少し手間はかかりますが美味しいコロの戻し方をご紹介します!
①コロを水につけて一日じっくり戻していく
②黒い皮が気になる方は沸騰したお湯でコロを数分茹でてから冷水にあげて黒皮を包丁で切り落とす
③沸騰したお湯に今度はヌカを一握り入れてから戻したコロを投入
④30分ほど煮て、コロを冷水にあげてヌカをきれいに洗い流す
あとはそれぞれのお料理に利用して下さい。
この戻し方で油はもちろん、臭みも抜けるのでぐっと食べやすくなること間違いなしです。関西ではおでんの具として定番ですし、他にもすき焼きやお鍋、お吸い物や和え物などにしても美味しく頂けます。
購入する場合は関東からでも主に通販で60グラム700円~くらいで購入することが出来ます。