南国の青パパイヤ
青パパイヤは国内では主に沖縄県や鹿児島県、宮崎県などの熱い地方で栽培されています。温暖な地域であれば生産は可能です。沖縄では黄色いパパイヤを果物として食べるよりも緑のパパイヤを料理して食べることが一般的です。ちなみに緑のパパイヤは、黄色く熟する前の果実なのです。
パパイヤは一年中栽培できますし、出荷もできます。旬の時期も特にありません。ただし冬が寒い九州地方は冬期は収穫が減りますので品薄になり、市場やインターネットでよく見かけるのは夏場です。
青パパイヤの特長はなんと言ってもビタミンCの豊富さです。パパイヤを半分食べると1日分のビタミンC必要量を摂取できるほどです。味は黄色いパパイヤとは全く違い、独特の苦味があります。皮は見た目はカボチャのように固そうですが、それほど固くありませんので力を入れなくてもスライスできます。
青パパイヤのスタンダードな食べ方は、ツナ缶や豚肉と一緒に炒めた沖縄料理のパパヤイリチーなどや、有名なチャンプルーがあります。炒め物の他に煮物にしてもおいしくいただけます。独特の苦味があるので水を替えて何度かさらして灰汁を抜き、サラダにもできます。
青パパイヤの切り方は半分に割って中の種やわたを綺麗に取り除きます。そして皮をむき細く千切りにしていきます。千切りにしたものを料理に使います。
本土で食べる果物としてのパパイヤのイメージは捨てて、味つけも野菜として取り扱います。想像とは違い、意外に調理法にバリエーションがあるのでびっくりします。
価格は品質によって色々ですが1キロ1000円前後が普通でしょう。本土での入手場所は高級青果店、沖縄のアンテナショップなどの店や、大きいスーパーでも売っていることがあります。
今はネットショッピングする人が一般的でしょうが、実物を見て買いたい場合は、スーパー巡りをするのも楽しみのひとつでしょう。東京都では割りと見かけるという意見もあります。