不思議な色のこんにゃく~滋賀の赤こんにゃく
こんにゃくと言えば白や黒色が定番の色だと思いがちですが実はそうではないのです。滋賀県の近江八幡市に住んでいる人たちが口にしているこんにゃくは真っ赤な赤色をしているんです。
赤いこんにゃく?と驚かれる方も多いかもしれませんが、地元の方々はこの赤いこんにゃくが定番のために赤い以外のこんにゃくを見たことがないというくらいです。この赤こんにゃくは見た目が色鮮やかなために地元ではお祝い事などには欠かせない1品になっています。
こんにゃくの赤色の秘密は、その昔はサトウキビの皮を煎じて色付けをされていたそうですが明治以降は食紅で色づけされるようになっています。
なぜこんにゃくが赤色になったのかと不思議きおもうのですが、その由来には豊臣秀吉が深く関わっています。近江八幡市では春になると左義長(さぎちょう)まつりが行われ春の訪れをお祝いします。
このお祭りで派手好きであった秀吉が、女性の赤い長襦袢を着て踊り狂ったと言われています。その他にも、神社などが多く点在するこの辺りでは信仰心も深く、精進料理の一つとして赤いこんにゃくをお刺身に見立てていただいたなどがその由来と言われています。
この赤こんにゃく400gを200円ほどと普通のこんにゃくと値段的にはほとんど変わらないためにお手軽に購入することが出来ます。こんにゃくの種類も豊富にあり四角いこんにゃくや赤い糸こんにゃくや赤いつきこんにゃく、玉こんにゃくなどがあります。
頂き方は煮物としていただいてもいいし、ごぼうなどのきんぴらに混ぜても美味しいです。変わった頂き方では焼き肉の時に一緒に焼いていただいたり野菜炒めに混ぜていただいたりします。
彩鮮やか色はこんにゃくの様に見えずお肉かハムに見えるかもしれません。カロリーもゼロのためにダイエットなどにもってこいの食材かもしれません。味付けのこんにゃくやピリ辛こんにゃくなどもありお醤油につけていただいたりすればビールや焼酎にピッタリのおつまみに変身します。