岡山の「鮒飯」(ふなめし)~鮒ずしでも佃煮でもない岡山の冬のソウルフード
「鮒飯」は岡山の冬場に食べられる郷土料理です。冬場になると岡山のスーパーマーケットや鮮魚店では真水に浸けて泥抜きして泥を抜いたフナをミンチにしてパックに入れたフナミンチが販売されています。
鮒飯はまずフナの中骨を外してミンチ状にします。その際注意しなければならないのはフナは小骨が多いので本当に細かくミンチにしなければなりません。次にミンチにしたフナに油と醤油、みりん、砂糖などを味付けに使い煮て炒めたものを白米にかけます。
一般的な鮒飯にはここに油揚げだったりこんにゃくや野菜を一緒にかけて完成となりますが、中には味付けをしたフナミンチだけを使う鮒飯もあります。
この時に大事なのはお米は温かいお米を使うことが大事です。完成した鮒飯はスープをかけたような感じになります。見た目は味噌汁をかけた「ねこまんま」みたいな印象かなと思います。
そこで気になるのはフナの臭いじゃないかと思います。皆さんが思っている通りに、いやイメージ以上にフナは臭いです。だから先程書いたように真水に浸けて餌をやらないで暫くほったらかしにしておくんです。これで臭いと泥をなくす効果があります。
鮒飯は意外かもしれませんが美味しいんですよ。食感は柔らかいんですがミンチにした時に小骨が細かくしているのがしっかりとした食感にもなっています。
スーパーマーケットや鮮魚店ではフナミンチはパックに入って一つ180円から200円位で販売をされています。また新鮮な物が欲しいと思えばフナは岡山南部の児島湖で捕れる魚なんでその近辺では青空市場や自転車は車で移動販売している人がいたりします。
全国の人からしたら「岡山の人間はフナを食べるの?」なんて思うかもしれないですが、岡山の人間からしたらスーパーマーケットや鮮魚店でパックに入ったフナミンチが売られはじめる光景を見たら「あー今年も冬が来たなぁ」って思う季節の風物詩だったりするんですよ。
※鮒飯ではありませんが鮒つながりの商品です↓↓↓
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